キーワード: 歴史資料館

第6回(最終回) 近代化の光と影 -「開国」から機械学会創立の頃-

No.1189, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1189-40/

これまで本稿では、近代化に関連して、機械学会が創立された頃の歴史的事柄と、眞野文二・山尾庸三・ダイアーなどの著名な人物の貢献を主に取り上げてきた。19 世紀、西欧列強からの植民地化の脅威に立ち向かうアジア諸国の中で、日本は唯一、近代化・工業化を短期間に成し遂げ、植民地にならなかっ…Read More

第5回 「明治工業史」と「万国工業会議」

No.1187, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1187-42/

明治から大正・昭和初期における工業に関する一大事業として、標記「明治工業史」の発刊事業と日本で初めてとなる本格的な国際会議「萬國工業會議(同論文集発刊)」が開催された。

第4回 明治の工業化を支えた H. ダイアー

No.1185, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1185-40/

機械學會名誉員第1号の授与 ヘンリー・ダイアー(Henry Dyer)は、1873年(明治6年)に工部省工学寮工学校(1877年に工部大学校)の初代都検(教頭・英国側ではprincipalと理解)になるために、イギリスから「お雇い」として招かれた。そして1882年まで9年間で、日…Read More

第3回 近代化を推進した山尾庸三

No.1182, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1182-46/

「近代化三策」での働き 今回はもう少し歴史を遡る。幕末から明治初頭にかけて我が国は国内外の政治的内紛・騒擾の渦中にあった。その中で、列強の脅威に対抗するために、「文明開化・近代化」が急がれた。そのために、徳川幕府(各藩独自も)と明治新政府が執った方策は大きく三つに分けられる。 (…Read More

第2回 工学系学会創立の歴史と機械学会

No.1180, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1180-44/

諸学会創立の歴史 欧米の影響を受けた学会組織の結成は、1873年(明治6年)に森有礼や西周、福澤諭吉らが創設した「明六社」が先鞭をつけ、そこで「明六雑誌」が刊行されている。政治・外交・社会・科学などの記事が掲載されていたが1875年(明治8年)には、政府の言論取り締まりの強化によ…Read More

第1回 機械学会初代幹事長 眞野文二

No.1178, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1178-09/

19世紀に入ると、いち早く産業革命を達成していた英、米、佛、蘭、そして大国露等は、アジア植民地化を強め、あわよくば日本をも属国化しかねない状況にもあった。御一新(明治維新)を迎え、薩長を主とする明治政府は、国是として「殖産興業」「富国強兵」を掲げ、工業化による産業革命を起こし、国…Read More