キーワード: 機械屋英語のあれこれ
第12回(最終回) 博士号
No.1189, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1189-45/
1. はじめに 今年始め、第一生命保険(株)が子供に実施した「大人になったらなりたいもの」というアンケートの結果を発表した(1)。男の子の場合、第1位はサッカー選手、第2位は学者・博士とのことである。うれしく思うとともに、博士号を取得しても職が見つからない若い人たちをたくさん見て…Read More
第11回 プレゼンテーション
No.1188, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1188-48/
1.はじめに 30年ほど前になるが、ボストンで開催されたASME 主催の国際会議において、一人の日本人研究者が発表していた。15分の発表は上手に終わり、Q/A セッションに移った。ところが会場から手が挙がり、質問が出たとたん、貝のように黙ってしまった。Chairman も質問を…Read More
第10回 英文書体
No.1187, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1187-46/
1.はじめに 「筆は体を表す。」ということばがある。確かに日本語の筆跡を見るとそれを書いた人の性格がわかるような気がする。また、毛筆で書く行為は「書道」と呼ばれ、芸術性と精神修養が要求される。一方、簡単なアルファベットをタイプライターのキーを押すことによって書いてきた歴史が長い英…Read More
第9回 論文の時制
No.1186, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1186-45/
1.はじめに 論文を書くとき動詞の時制の判断に悩む。学生時代に「普遍の真理や諺は現在形を用いる。」ということを習ったが、この程度の知識だけでは迷いを解決できない。たとえば、用いた装置について、「実験装置の梁の長さは1mであった。」と過去形で書いてもよさそうに思うが、英語の論文では…Read More
第8回 数式等の書き方
No.1185, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1185-50/
1.はじめに ワープロが発達した昨今、著者の原稿がそのまま印刷物となることが多いので、著者自身が数式の表現形式に注意しなければならない。今回は、日本人が間違えやすい英文論文の表現を、主に文献(1)から抜粋して紹介する。
第7回 数式の読み方
No.1184, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1184-48/
1.はじめに 国際会議で発表するとき、数式をどのように英語で説明したらよいかという問題にぶつかる。留学経験があれば問題ないであろうが、多くの日本人は大学院の文献購読で洋書を読んでも、数式は日本語で読んで理解しているので、いざ英語で説明しようとすると困ってしまう。
第6回 方言と訛り
No.1183, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1183-47/
1.はじめに 昨年、名古屋大学のサマープログラムに参加した海外の学生たちと話をしているとき、英国のブリストル大学のひとりの学生の言っていることがさっぱり理解できなかった。周りの学生は頷いていたので、英語を話していることは間違いない。そこで、出身地はどこか尋ねたら、アイルランドだと…Read More
第5回 発音とリスニング
No.1182, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1182-48/
1.はじめに はじめて海外に行ったとき、バージニアの知人の家に立ち寄ってから、国際会議に出席した。つぎは、会場でアメリカのA先生と交わした会話である。 [例] A: “Where did you visit in USA ?”/私: “Virginia” /A: “Where?”…Read More
第4回 英語と誤り
No.1181, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1181-45/
1.誤訳・悪訳 大学の教員になると、いつかは著書を出したいと思うのが普通であろう。私も思いもよらず、結果的に8冊の本を出版した。赤面の至りであるが、未熟であったため、その説明に小さな間違いもいくつかあった。もちろん学術論文でも間違いは許されないが、純粋無垢な学生が初めて読む本に間…Read More
第3回 文法(Miscellaneous)
No.1180, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1180-48/
1.自動詞と他動詞 よく間違うものに自動詞(intransitive)と他動詞(transitive)がある。たとえば、arrive at と reach の違いがそれで、英文法の本をみると、「自動詞にはat を付け、他動詞にはつけない。」と書いてあるが、こんな説明は役にたたない…Read More
第2回 文法(同義語)
No.1179, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1179-18/
1.勘違い 名古屋大学の近くのたこ焼き屋の看板には、“ たこ焼き” の文字と並んで“Octopus Ball” と書いてある。気持ちは分からなくもないし、このことばも使われているようだが、“Takoyaki” あるいは“Octopus Dumpling” の方がよい。Octopu…Read More
第1回 文法(冠詞)
No.1178, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1178-15/
1.連載をはじめるにあたって 機械学会から、「機械屋英語のあれこれ」というタイトルで1年間連載記事を書いて欲しいという依頼があった。日本機械学会編「科学英語の書き方とプレゼンテーション」(1)、およびその続編(2) を書いたことから私に白羽の矢が立ったようである。英語の専門家でも…Read More