キーワード: よくある間違い教えます
第 12 回(最終回) 一目で伝わるからこそ誤解も招きがち!?図表のミスに要注意
No.1213, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1213-46/
論文において図表の果たす役割は重要です。なぜなら、原稿の全体的な質やインパクトの向上に貢献するからです。図・表・グラフといった視覚的な表示物(以下、図表)があるおかげで、詳細な結果、複雑な関連性、パターン、傾向を、明確かつ分かりやすく示すことができます。つまり、原稿をコンパクトに…Read More
第11回 それは「有意」か「重要」か? 一般的な文脈とは意味が変わる「統計用語」たち
No.1212, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1212-42/
今回は、研究データや実験結果を評価・分析する際の統計用語を取り上げます。 統計は研究報告の根幹の一つであり、小さなミスでもデータの信ぴょう性や、考察の説得力の低下につながります。各用語には統計的な意味があり、誤った用語を選択してしまうと、論文が科学的でない、論理的でないという印象…Read More
第10回 あわや剽窃行為?引用と参考文献にはご注意を
No.1211, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1211-40/
論文の著者には引用した情報の出典を明らかにする責任がありますが、ただ明示するだけでなく、所定の様式に則って細部まで正確に記載することが重要です。他者の論文を自分の言葉で言い換えて使用(パラフレーズ)した場合でも、必ず引用したことを明らかにします。他者の論文の情報を使用していること…Read More
第9回 論文タイトルの黄金律 短く、専門的すぎず、でも具体的に
No.1210, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1210-36/
著者から論文を受け取ると、ジャーナル編集者と査読者はまずタイトルをチェックして内容を瞬時に推察します。ここでタイトルがピンとこないものだと、いかに内容がよくてもリジェクトされてしまう可能性があります。研究の内容が明瞭に伝わるだけでなく、もっと知りたいと思わせる説得力のある論文タイ…Read More
第8回 人名は、図表は、物理法則は? わかっているようでわからない大文字・小文字の話
No.1209, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1209-44/
たとえ編集者や査読者が、科学的な正しさとはあまり関係なさそうな「細かいところ」まで気にする、指摘するタイプではなかったとしても、細部にまで気を遣って書かれた論文はやはり印象が良いものです。 今回ご紹介するのは、科学論文での大文字と小文字の使い分けです。タイトルを決める時、図や表に…Read More
第7回 よく似た文字と混同させていませんか? 数字、単位とセットで覚えたい、記号の書き方と使い分け
No.1208, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1208-46/
前回のこのコーナーでは、数字と単位の正しい表記方法について取り上げました。今回はその続編として、記号の書き方を紹介します。 科学論文には実に多くの記号や数式が登場します。式の形で表すことで、複雑なデータを単純化することもでき、また数式なら、苦労して英語で説明するよりも、簡単に言葉…Read More
第6回 スペルアウト、大文字・小文字、単数 数と単位の表記に慣れよう
No.1207, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1207-48/
工学や自然科学の論文で避けては通れないのが数と単位です。流石に数は英語と関係ないだろう・・・・・・などと油断していませんか? 専門用語の時と同じで、正確に書けていないと論文の信頼性が低下したり、せっかくの実験データが正しく伝わらなかったりする可能性もあるのです。 今回は、英文の中…Read More
第5回 私のSPはWIPです…ってどういう意味? 投稿誌のルールに従って全ての略語を定義しよう
No.1206, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1206-42/
automatic voltage regulator(自動電圧制御装置)はAVR、amplitude modulation(振幅変調)はAMに—abbreviation(略語)は、長くなりがちな専門用語、業界用語を短くまとめ、語数の削減や論文の可読性を向上させてくれる便利な存在…Read More
第4回 専門分野のことなら大丈夫、のはずが…論文の信頼性を損なう専門用語の誤用
No.1205, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1205-42/
これまでに多くの論文を校正してきた私たちですが、日ごろ多くの文献に触れている著者はそれだけで、専門用語の誤用が少ないように思えます。逆に言えば、専門用語が正確に使われていない論文では、著者の知識や、研究自体の信頼性さえ疑われてしまうことになりかねません。 専門用語は、一般的な英単…Read More
第3回 スペルチェックでは防げない! さまざまな事情で起きる「単語」のミスと取り違え
No.1204, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1204-44/
英語を母国語としていない研究者が書いた論文で、特に大多数を占めているミスは単語の間違いです。研究分野が異なれば論文中に頻出する単語も当然異なりますが、実は間違えやすい単語も分野ごとにかなり違います。 そこで今回は、私たち校正者が多くの論文校正に携わった中で見つけた、機械工学を含め…Read More
第2回 能動か 受動か 【態】が問題だ
No.1203, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1203-50/
能動態で書くべきか、受動態で書くべきか。客観的な文章を良しとする科学論文では、伝統的に受動態の使用が推奨されてきました。しかし最近では、多くのジャーナルや編集者が能動態の使用を認め、むしろ積極的に勧めるように変わってきています。とは言え、全てを能動態に変えればそれで済むという訳で…Read More
第1回 時制の使い分け
No.1202, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1202-44/
連載のはじめに 英語を母国語としていない多くの研究者にとって、研究成果を英語論文にまとめて投稿することは気が重く、時間のかかる仕事です。どれほど優れた研究内容だったとしても、英語のレベルが低ければジャーナル掲載は望めません。 一般的なジャーナルでは、論文が投稿されるとまずmana…Read More