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会長が訊く(第2回)「福島復興からの研究開発・社会実装、日本再生へ」

No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-02/

2023年度会長 伊藤 宏幸〔ダイキン工業(株)〕(写真左) 福島国際研究教育機構 理事長 山崎 光悦 氏(写真中) 監事 森下 信 氏(写真右)   福島国際研究教育機構〔F-REI(エフレイ)〕は、福島復興再生特別措置法に基づき、2023年4月に国が新たに設立した特…Read More

第10回 状態方程式と伝達関数

No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-34/

1 状態方程式から伝達関数行列の導出 これまでの連載で、同じシステムの別表現として、伝達関数(周波数表現)と状態方程式(時間表現)について述べてきた。今回は、これら二つの表現が行き来できることを見ていこう。 まずは、つぎの状態方程式から伝達関数を導けることを確認しよう。

第10回 天災天国の日本に住んでいると打たれ強くなる

No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-36/

日本人は再生遺伝子を持っている 日本は「天災天国」であり、日本人は打たれ強い。地震、津波、噴火、台風、洪水、地滑り、疫病などに会うたびに、大泣きする割には立ち直りが早く、粛々と再生する。例えば、1707年に富士山は宝永大噴火を起こし、東方に降砂して酒匂川の川底を上昇させ、大洪水を…Read More

カーボンニュートラル社会実現への疾走

No.1258, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1258-42/

2022年度学会賞(技術) 「高効率低コスト新型1.2L 3気筒エンジン」 ダイハツ工業(株) 目指すエンジンは高効率で低コスト 2021年、ダイハツ工業(株)は、Aセグメント(全長3750mm以下の乗用車)車両用のガソリンエンジン「WA-VE」を開発した(図1)。HEV車用にも…Read More

第9回 可制御性と可観測性

No.1258, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1258-44/

1 可制御性 図9.1(a)のように、2つの質点にそれぞれアクチュエータを配置しよう。状態変数を各質点の速度$x_i(t)= v_i(t)$[m/s], $i=1,2$とすると、ニュートンの運動方程式より状態方程式はつぎのように求まる。 \[\begin{split} &…Read More

第9回 「失敗したら社長がまず謝る」という鉄則はいつも正しいとは限らない

No.1258, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1258-46/

雪印の食中毒事件は回収や解明の初動が遅かった 雪印乳業の乳製品集団中毒(2000年)は、「失敗学」“創世記”で最も衝撃的な事件であった。技術的原因は整理すれば単純(1)。3月31日に大樹工場の停電で生乳が停滞し、黄色ブドウ球菌が繁殖したが、「加熱殺菌すれば菌は死ぬから大丈夫」とい…Read More

第9回 設計工学・システム分野

No.1258, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1258-50/

はじめに 本稿では、2016年に公開した「技術ロードマップから見る2030年の社会14.設計工学・システム」をレビューする。設計工学・システム部門ではロードマップの作成にあたり、ものづくりの競争力向上のためには高品質・低価格に加え高付加価値が鍵となること、それに向けては社会に存在…Read More

論文アクセスランキング 日本機械学会学術誌(英文) 年間アクセス数トップ10

No.1258, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1258-54/

(2022年1月~2022年12月の期間で集計) 論文アクセスランキングは、J-STAGEが毎月作成するアクセス統計データを集計し、作成したランキングで、集計の対象は書誌事項へのアクセスです。書誌事項とはタイトル、著者名、キーワード、アブストラクトなどが記載されている、デジタルオ…Read More

人生も研究もハイブリッド

No.1258, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1258-41/

この度、「昆虫嗅覚と機械を融合したバイオハイブリッド匂いセンサ・匂い源探索技術の研究」というタイトルで日本機械学会奨励賞(研究)を受賞し、Myメカライフ執筆の機会をいただきました。現在、筆者は生体(昆虫から哺乳類まで)と機械を融合したバイオハイブリッドによる新しい技術創出を目標に…Read More

第8回 飲み屋に行っても違和感を抱けるか

No.1257, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1257-30/

  飲み屋に行っても違和感でビビッときますか? 前回で述べたように、筆者の「失敗学」は2020年頃に「失敗知識のマネジメントから違和感起点の仮説生成へ」と“宗旨”を変えた。すなわち、「アレッ変だな」「何か起きそうだな」という違和感でビビッと体が震えたら、失敗学の“初等科…Read More

ロケット用ターボポンプの自励振動問題

No.1257, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1257-34/

2022年度日本機械学会賞(論文)受賞 バランスピストン機構の軸方向安定性に関する実験的研究 平木 博道,井上 剛志,藪井 将太 日本機械学会論文集, 2019, 85巻, 876号, p .19-0018753. DOI: 10.1299/transjsme.19-00187 …Read More

第8回 機素潤滑設計

No.1257, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1257-36/

機素潤滑設計部門は、「機械設計」、「機械要素」、「アクチュエータシステム」、「トライボロジー」の4つの技術・研究分野から構成された部門である。本稿では、「アクチュエータシステム」分野の技術ロードマップを取り上げた「技術ロードマップから見る2030年の社会」(1)のレビューに加え、…Read More

開発現場から研究へ ―積層すること山の如し―

No.1257, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1257-41/

この度は日本機械学会奨励賞(研究)をいただき、大変光栄に存じます。受賞に際して、寄稿の機会を頂戴しましたので、現在のキャリアに至る経緯、受賞した研究テーマを含む現在の研究についてご紹介させていただきます。

論文アクセスランキング 日本機械学会学術誌(和文) 年間アクセス数トップ10

No.1257, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1257-42/

(2022年1月~2022年12月の期間で集計) 論文アクセスランキングは、J-STAGEが毎月作成するアクセス統計データを集計し、作成したランキングで、集計の対象は書誌事項へのアクセスです。書誌事項とはタイトル、著者名、キーワード、アブストラクトなどが記載されている、デジタルオ…Read More

第8回 状態空間表現:現代制御理論の基礎

No.1257, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1257-28/

  1 状態空間表現 現代制御理論とは、システムの状態(=内部状態)を陽に扱う理論的枠組みである。この枠組みにおいては、システムの入力、出力、および状態の時間変化を下記のような形で表現する。 \[ \left\{ \begin{aligned} \dot{\boldsy…Read More

第7回 離散時間表現と z 変換:デジタル制御系への実装

No.1256, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1256-36/

1 離散時間システム デジタル制御系においては、コンピュータがある時間間隔ごと(たとえば数百~数千分の1秒ごと)にセンサ情報を取得し、それをもとに演算を行い、その結果をアクチュエータへの指令値として送信する。このようなシステムを離散時間システムと呼び、その時間間隔をステップ時間あ…Read More

第7回 失敗学の宗旨替え
失敗のナレッジマネジメントから、違和感起点の仮説生成へと転身

No.1256, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1256-38/

  20年目の「失敗学」に漂った衰退の影 2020年4月からコロナ禍に突入し、筆者は自宅から毎日、オンラインで講義・会議・研究指導を行った。同様に「失敗学」も対面の“辻説法”ができなくなった。失敗学が“開宗”した2000年から20年もの間、副業の講演会は常に年当たり数十…Read More