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機械工学の新時代へ
No.1262, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1262-70/
この度、『乗用車エンジン向けターボチャージャに用いる高効率ワイドレンジ遠心圧縮機の開発』というテーマで日本機械学会奨励賞(技術)を受賞したことに際し、本稿の執筆の機会をいただきました。流体力学に携わってきたこれまでを振り返りつつ、機械工学の将来と今後の展望について、自分の思いを語…Read More
会長が訊く (第3回) 「国内物流の過去・現在・未来」
No.1261, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1261-02/
日本機械学会 会長 伊藤 宏幸(写真左) エルテックラボ 代表/物流ジャーナリスト 菊田 一郎(写真右) 働き方改革の一環として労働基準法が改正され、時間外労働の上限が規定された。運送業界への本法律の適用猶予が終了する2024年4月以降、労働力不足から物流の一部が麻痺することが危…Read More
第12回(最終回) オブザーバ
No.1261, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1261-36/
1 オブザーバ 図12.1のように、2質点系において質点2にセンサを配置しよう。状態変数を各質点の速度$x_i(t)= v_i(t)$[m/s], $i=1,2$とすると、状態方程式は \[ \begin{split} \begin{bmatrix} \dot x_1 (t) \…Read More
第12回(最終回)失敗学では「共通シナリオと違和感の設定」が人間の仕事
No.1261, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1261-38/
ChatGPTはテーマとモチーフを助言できるが、決めるのは人間の仕事 筆者は2023年9月中旬に「高野豆腐店の春」(1)と「バカ塗りの娘」(2)の自主映画を見た。両方ともテーマ(主題)は「父娘の絆」であり、モチーフ(着想)は「職人への敬意」である。家族愛をテーマにすれば結果的に「…Read More
第12回(最終回) Effective Tips for Presenting at International Conferences
No.1261, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1261-40/
Building one’s network and professional capital is more difficult for early career researchers today than it was before the global pandemic.…Read More
第12回(最終回) 自動運転技術で見た分野横断の技術ロードマップ
No.1261, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1261-42/
緒言 P-SCC14「自動運転に関する分野横断型分科会」は、日本機械学会の部門横断活動を強化するために2015年4月に発足した。分科会活動期間は2年間であるため、2017年4月にATS18-08「自動運転に関する分野横断型研究会」に受け継がれて活動を継続中である。 そこでは、30…Read More
とある研究者の自分語り
No.1261, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1261-47/
研究についての想いなどを書いて欲しいと依頼されたので、私が何をやってきて今に至るのか、研究に取り組み始めてからこれまでの日々を思い出しながら少し書いてみたいと思います。隙あらば自分語りをしてしまうオタクの悪いクセが出ている文章になっていたらごめんなさい。 私は大多数の機械工学科出…Read More
第11回 状態フィードバック制御
No.1260, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1260-36/
1 状態フィードバック制御 以下の状態方程式で表されるシステムについて考える。 \[\dot{\boldsymbol{x}} = \boldsymbol{A} \boldsymbol{x} + \boldsymbol{B} \boldsymbol{u}\] (1) ただし、$\b…Read More
第11回 ChatGPTは技術者の過失を裁けるか
No.1260, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1260-38/
ChatGPTは過去のデータを使って設計できるか? ChatGPTは過去のデータを基に人間的な文章を作る。2022年11月に公開された後、世界中で衝撃的に試用されている。筆者らも機械設計で試用中。機械設計では、顧客欲求(ニーズ)、要求機能(仕様書)、設計解(ポンチ絵)、属性(寸法…Read More
第11回 A Guide to Tweeting Your Research at Conferences
No.1260, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1260-40/
This is the age of social media. If you want to promote your research, doing so on social media, especially Twitter, is the best way to go a…Read More
マイクロ流体デバイスにおけるピッチングマシーン
No.1260, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1260-42/
2022年度日本機械学会賞(論文)受賞 Boxcar型電極を用いた誘電泳動整列技術による1粒子1液滴封入の高収率化 馬淵 研一,巽 和也,栗山 怜子,中部 主敬 日本機械学会論文集, 2022, 88巻, 905号, p .21-00300. DOI: 10.1299/trans…Read More
第11回 産業・化学機械と安全
No.1260, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1260-44/
産業・化学機械と安全分野 趣旨 産業・化学機械と安全部門では、「安全性の向上」、「高効率化」、「多機能化」、「長寿命化」など、産業・化学機械の基盤となる学術分野を担っている。 2016年の「技術ロードマップから見る2030年の社会」(1)で、当部門は、安全はすべての分野における共…Read More
第11回 交通・物流 燃費・走行効率
No.1260, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1260-45/
交通・物流分野 燃費・走行効率 趣旨 交通・物流部門では、在来鉄道、船舶、昇降機の二酸化炭素排出量削減に関する技術ロードマップを2016年に発表しているが(1)、そのフォローアップを目的に本稿を作成する。 在来鉄道 在来鉄道の現状と期待される新技術 日本鉄道車輛工業会のデータ(2…Read More
持続可能なエネルギーの実現への貢献
No.1260, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1260-49/
この度、「大型ウィンドファームにおける風車後流影響を評価可能な風況解析手法の開発」というテーマに対して、日本機械学会奨励賞(技術)をいただきました。本稿では、恐縮ながらも筆者のこれまでの経験や風力発電に関わる研究について紹介させていただきます。
無人走行車が工場の景色を変える
No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-42/
2022 年度学会賞(技術) 「車両遠隔制御無人搬送システム」 トヨタ自動車(株) 開発のきっかけ 自動車業界では「CASE」と呼ばれる新領域での技術革新が進められている。 トヨタ自動車(株)は、CASE領域の技術を最大限に活用して、車両工場で量産車を無人で走行させる「車両遠隔…Read More
第10回 生産システム
No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-45/
生産システム分野 ものづくりの歴史的転換期 19世紀末から20世紀前半にかけて活躍したフランスの哲学者アンリ・ベルクソンは、人間の知性を「人工物、とりわけ道具を作るための道具を製作した。そして、その製作を無際限に変化させる能力である」(1)と規定し、種としての人類に対して一般に使…Read More
第10回 ロボティクス・メカトロニクス
No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-48/
ロボティクス・メカトロニクス分野 趣旨 ロボティクス・メカトロニクス部門では、2012年度から2013年度にかけて新たな「技術ロードマップ」の作成を実施し、2014年度にはこのロードマップのローリングを行った。ローリングでは「ロボット新戦略」(1)と整合を取りつつ、「製造分野」「…Read More
実験設備という「子供」との成長記録
No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-52/
この度、「発電プラントの流体漏洩時における高速気中水噴流挙動の評価技術の開発」というテーマで日本機械学会奨励賞(技術)を受賞したことに際し、Myメカライフの執筆の機会をいただきました。これまでの研究業務を振り返りながら、このテーマへの想いや今後の展望について紹介させ…Read More
会長が訊く(第2回)「福島復興からの研究開発・社会実装、日本再生へ」
No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-02/
2023年度会長 伊藤 宏幸〔ダイキン工業(株)〕(写真左) 福島国際研究教育機構 理事長 山崎 光悦 氏(写真中) 監事 森下 信 氏(写真右) 福島国際研究教育機構〔F-REI(エフレイ)〕は、福島復興再生特別措置法に基づき、2023年4月に国が新たに設立した特…Read More
第10回 状態方程式と伝達関数
No.1259, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1259-34/
1 状態方程式から伝達関数行列の導出 これまでの連載で、同じシステムの別表現として、伝達関数(周波数表現)と状態方程式(時間表現)について述べてきた。今回は、これら二つの表現が行き来できることを見ていこう。 まずは、つぎの状態方程式から伝達関数を導けることを確認しよう。