キーワード: 連載・通常

開発の難しさと息抜きの大切さ

No.1235, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1235-47/

会社に入社し、先輩の作ったメカを見て、「ここをこう動かせば、すごい製品が作れる!」と直感し、不慣れなソフトウェアを書き始めて気が付けば10年近く経ちました。残念ながら、「すごい製品」というのはおそらくまだできていませんが、たくさんの人と一緒に仕事をし、一歩ずつ着実に進んでいるよう…Read More

名誉員になるまでの半生と縁を省みて-雑感

No.1235, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1235-48/

技術者と研究者の狭間で 機械工学で偉業を成し遂げた先生方の名前が立ち並ぶ名誉員のリストを見ながら、私には最も縁がないものと思っていた。思いも寄らず名誉員推挙の連絡をいただいた。 生まれ育った生家から30km程南に過酷事故を起こした福島第一原子力発電所が在る。1号機が運開した頃、原…Read More

第10回 二自由度系の強制振動(減衰の影響)

No.1235, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1235-36/

1. はじめに 本稿では,外力に対する応答を低減する目的で用いられる動吸振器を有する系を取り上げて,二自由度系の強制振動について減衰の影響を含めて説明する。 2. 複素数を用いた線形振動系の解析 減衰を有する系の解析において,計算が多少容易になる複素数を用いた振動解析方法を図10…Read More

第9回 二自由度系の強制振動

No.1234, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1234-44/

1. はじめに 本稿では,複数の自由度を有する系のうち最も簡単な二自由度系について,外力が作用する場合に発生する強制振動について説明する。 2. 複数の自由度を有する系と等価な力学モデル 多自由度振動系の一例である,図9.1に示す$x$軸方向にのみ運動するように拘束された二つの物…Read More

第9回 冷間圧延ロールのスポーリング事故の原因調査・対策から学ぶ

No.1234, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1234-46/

技術開発の経験を語る はじめに 筆者は、機械構造・部材の破損原因の究明と対策に従事していた。1970年代後半、某製鉄所に納入した冷間圧延用ワークロールの表面が剥離・飛散する事故の原因究明と対策に取り組んだ。本稿では、破損状況の観察、熱衝撃解析、検査の状況、破壊力学的解析および破壊…Read More

感染予防対策を徹底した「実工学」教育

No.1234, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1234-50/

Withコロナのノウハウ-大学教育編- 200名強の学生に対する実工学教育 一人一台にこだわった対面実習の工夫 日本工業大学は「実工学の理念」を建学の精神に掲げており、この理念にもとづく工学教育を実現するため、機械工学科では実験・実習を主体としたカリキュラムを構築している。当学科…Read More

知的好奇心に駆られて

No.1234, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1234-53/

子供のころの私は、SFやファンタジーの世界、特に空想の生物や機械生命体に夢中にでした。自分もそのような新しい世界を創り出したいと漠然と思っていました。それから月日が経ち、大学生になった私は偶然にも新しく立ち上がった研究室に配属されることになりました。そこで、私の人生に大きな影響を…Read More

エンジニアへの第一歩 エンジニア塾から

No.1234, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1234-54/

はじめに 2021年に名誉員に御推挙頂きましたこと、大変光栄に存じ、関係者の皆様へお礼申し上げる次第である。 私が卒業した電気通信大学機械工学科は1960年発足、私が入学した1969年は、大学は紛争中で入試もロックアウト状況の厳戒体制下で行われた。 祖父、父が共に技術系出身であっ…Read More

第8回 二自由度系の自由振動

No.1233, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1233-34/

1. はじめに 本稿では,複数の自由度を有する系のうち最も簡単な二自由度系に着目し,外力が作用しない状態で生じる自由振動について説明する。   2. 複数の自由度を有する系 質量や慣性モーメントを有する運動する物体とばねなどで構成される振動系において,物体の任意の点の位…Read More

新時代到来! 金属3Dプリンタ 三菱重工工作機械(株)

No.1233, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1233-36/

ー日本機械学会賞受賞技術の開発物語ー 2020年度学会賞(技術) 「パウダDED方式3次元金属積層造形機の開発」 三菱重工工作機械(株) パウダDED方式で行こう! 金属3Dプリンタは、切削や研削加工では不可能な形状を実現し、異種金属の造形などを可能にするため、次世代の加工機とし…Read More

第8回 海外向けトラクタ開発からスマート農業技術開発へ

No.1233, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1233-38/

技術開発の経験を語る はじめに クボタの機械事業は主に農機、小型建機、エンジンで構成されており、現在は売上げの7割を占める主力事業になっている。筆者はキャリアの前半をトラクタおよび小型建機のエンジニアとして、また後半の1/4は欧米販社の社長、さらに1/4は農機総合事業部長、研究開…Read More

ロボットが乗り物を操るために

No.1233, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1233-46/

2020年度日本機械学会賞(論文) 「制御実行中にオンラインでPIDゲインをチューニングする学習制御に基づく等身大ヒューマノイドロボットの平行二輪電動スクーター上での調速行動」 DOI: 10.1299/transjsme.18-00032 木村 航平、溝花 弘登、野沢 峻一、岡…Read More

異なる方向から現象に光を当てる

No.1233, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1233-47/

この度は日本機械学会奨励賞(研究)を頂き、光栄に思います。この賞の内容は、学生時代から現在に至るまで継続して行ってきた気流中の柔軟媒体に励起される空力弾性振動に関するものです。長い間継続してきた内容が評価されて嬉しく思います。本稿では、これまでの研究の道筋のダイジェストと研究の過…Read More

責任ある工学=機械工学に誇りとトップランナー意識を

No.1233, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1233-48/

この度、身に余る「機械学会名誉員」の称号を拝命した。これを機に日頃考えている機械工学が果たすべき役割の一側面を述べてみたい。 私が「科学技術」ならぬ「技術科学」を志向し、「技学」を建学の精神とする長岡技術科学大学に着任したのは昭和55年10月だった。修士を修了し1.5ヵ年の企業経…Read More

ビアメカニクス(株) “小さな穴”で世界中の最先端技術を支える

No.1233, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1233-32/

ほっとカンパニー ー世界で活躍する元気な特別員を紹介ー 日本にはこんなすごい会社がある! スマートフォンやダブレット、パソコンなど、私たちの生活を豊かで便利なものにする電子機器。その高度な機能を支えているのが、プリント基板だ。プリント基板は、抵抗器、コンデンサといった電子部品や、…Read More

第7回 一自由度系の強制振動(減衰の影響)

No.1232, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1232-30/

1. はじめに 本稿では,一自由度系の強制振動に減衰が及ぼす影響について説明する。   2. 周期的に変動する外力が作用する場合 振動系に作用する外力の振動数が固有振動数に近づくと振幅が非常に大きくなる共振現象に着目し,強制振動に減衰が及ぼす影響を最も簡単な一自由度系を…Read More