キーワード: 企画・特集

〈コア技術〉車載用電磁比例制御弁の開発と適用

No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-24/

はじめに 電磁比例制御弁の歴史は射出成形機などの産業機械分野では比較的古く1970年代に始まる。その後、小型の比例ソレノイドが開発され、車載用としての適用が始まるのは、1980年代の半ば以降のことである。川崎重工業(株)では、1987年に農業トラクタ用電磁比例制御弁を開発し、量産…Read More

〈コア技術〉機械工学における機械要素技術~歯車工学の観点から~

No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-28/

はじめに “モノ”づくりの狭間で思うこと “モノ”づくりでは、製品を生産するだけではなく、製品を作る上で、いっそう効率的な製造方法・新しい開発方法を考え、さらに製品に付加価値を与え、各種サービスを取り入れることも含まれるとされる。その裏では当然のごとく効率化が求められ、少子高齢化…Read More

〈社内風土〉THKの“6×6プロジェクト”自由に好きなものを開発する!

No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-34/

ものづくりが面白いと思える環境づくり 創造開発型企業の新たな人材開発の仕組み 6×6プロジェクト(通称:ろくろく)は、日頃、開発納期に追われてしまい、技術者が新しいアイディアを持っているのに手を付けられないというジレンマを払拭するための活動の一つである。プロジェクト名の名前は当初…Read More

感染症時代のものづくり戦略

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-08/

はじめに 災害対応と競争対応のバランス 本稿は、2020年に発生した新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を「グローバル競争下の見えないグローバル災害(invisible global disaster)」と規定し、これに対して、製造業、特に我が国の機械系製造企業は、そ…Read More

コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション像

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-12/

はじめに 2019年11月に発生した新型コロナウィルス(COVID-19)感染症は世界的な大流行となり、甚大な影響を人々にもたらした。そして、私たちに感染を予防しながら経済活動を続ける「新しい社会様式」の実現を迫った。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術戦略研究セン…Read More

“つながるものづくり”による未来の製造業

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-16/

はじめに 2020年の製造業は、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの中でサプライチェーンが分断され、大きな試練に立たされた。現在もなお進行中であるコロナ禍の傷跡が解消し、製造業が健全な活動にもどるには、さらに年数を経る必要があるだろう。こうした経験の中で多くの製造業が学ん…Read More

新たな価値の創出:ブランド戦略を支えるモデルベース開発

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-20/

新たな価値創出を狙ったブランド戦略(1) 「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を高次元で両立 CO2排出量削減や大気汚染問題、交通死傷事故削減など自動車社会が抱えるさまざまな課題に対応し、地球環境と交通環境のサステイナブルな未来の実現に向けて、2007年にマツダは、技術開発の長…Read More

液体ヘリウム不要の超電導マグネットを生み出した機械工学の役割

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-24/

超電導マグネットにおける新たな価値の創造 液体ヘリウム不要の冷凍機冷却超電導マグネット 超電導現象は1911年に発見され、電気抵抗ゼロで大電流を流すことができる特徴を利用して、広い空間に高磁界を発生させる超電導マグネットが実用化されている。特に1980年代から極低温冷凍機が超電導…Read More

人と水の関係を変える新たなものづくり

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-28/

はじめに 自律分散型水循環の普及へ取り組むWOTA 水は、人々が生きていくためには、必要不可欠であり最も重要な資源である。しかし、そのような重要資源であるが、地球上の水のほとんどが海水であり、実際に人類が利用可能な水は地球上に0.01%程度である(1)。そのため、今後世界の人口増…Read More

新型コロナウイルスに対する大気社の取り組み

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-30/

世界脅威のウイルスに大気社ができることは 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療施設不足が顕在化し始めた2020年3月。空調を扱う企業として社会貢献できることを模索し、大気社の二つの柱である「環境システム事業部」と「塗装システム事業部」がそれぞれ新型コロナウイルス対策を意識した…Read More

座談会 ”ものづくり”からの卒業

No.1226, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1226-02/

かつて“Japan as Number One”と呼ばれた日本のものづくり。製造だけでなく開発・設計拠点の海外への移転による製造業の空洞化、さらには製品のコモディティー化による価格競争の中で、日本のものづくりの弱体化が指摘されている。しかし、我が国の産業構造において製造業に依存す…Read More

手品のアイデアで設計された筑後川昇開橋

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-14/

機械遺産の解説文には、歴史的社会的意義と技術的意義が盛り込まれることになっているが、後者の内容は残念ながら薄い傾向にある。実際、短文では盛り込めない技術的面白さが多くの機械遺産には隠れている。その例として、機械遺産第23号・筑後川昇開橋(機械遺産第23号、2007年認定)の隠れた…Read More

機械遺産前史

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-15/

はじめに 今や本会の機械遺産認定事業は、本会と一般社会を結ぶ架け橋として、学会活動の大きな柱となっている。当初から委員として関わってきた筆者にとって誠に感慨深いものがあるが、この機械遺産認定事業は突然として生まれたものではない。2007年の機械遺産認定事業がスタートするに至るまで…Read More

機械遺産の開発者

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-16/

機械遺産を認定する目的は、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることである。認定件数が100件を超えた機械遺産の魅力の一つは、優れた先人たちとの出会いである。敬称は省略するが、機械遺産に関わることで、機械遺産を生んだ技術者であり、創業者でもある多…Read More

ドラフター 徒然なるままに 国産初、万能製図機械MUTOH『ドラフターMH-I』

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-17/

学会創立110周年記念事業の一つである機械遺産の初の認定に向け、調査担当であり、自身が機械遺産小委員会委員として候補に推薦した「ドラフター第1号機」を実地調査したのは14年前の2006年12月15日であった(図1)。 国産初のドラフターの考案者は武藤与四郎〔1904(明治37)年…Read More

機械工学教育の観点からみた機械遺産

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-18/

はじめに 毎年8月7日の機械の日に開催される機械遺産認定式や9月に開催される年次大会でのパネル展示は、日本機械学会の活動が広く一般の方々にも注目される機会である。この間、機械遺産委員会のメンバーとして、書類審査から現地調査、そしてパネル作成の文章検討など、さまざまな活動に携わって…Read More

機械遺産候補の調査を経験して

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-19/

はじめに 本稿では、2015年より機械遺産委員会の委員として機械遺産候補の調査に携わってきた経験の中から、調査業務(事前調査・現地調査)について簡単に紹介する。 事前調査 機械遺産候補は、「機械遺産候補推薦のお願い」(1)にある機械遺産申請書で日本機械学会会員などから推薦されたも…Read More

機械式一眼レフカメラの出発点

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-20/

日本カメラ博物館とは 皇居半蔵門側に面するイギリス大使館の西側に、日本カメラ博物館はある。前身は輸出検査法などに基づく日本製カメラ・光学機器の検査・研究機関を担う日本写真機検査協会という検査機関だった。1954(昭和29)年に発足、その後、輸出検査法による輸出検査の対象からカメラ…Read More

福岡県における機械遺産の保存活用

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-21/

筆者は、当事業開始2年目の2008年度から機械遺産委員会の委員を担当し、2015年度からの5年間は委員長を拝命した。本稿では、筆者の在住地である福岡県の機械遺産のうち、次の2件に対する保存活用の姿を報告する。 「ウォシュレットG((温水洗浄便座))」(認定番号No.55、2012…Read More

ロマンと夢を叶えた『しんかい2000』

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-22/

はじめに 海への想いを馳せる時、深海の神秘な映像に心躍らせた幼き日に観た映画の記憶がよみがえる。 日本は決して資源の多い国ではない。かつては石炭や佐渡の金銀の採掘が一時的に国を豊かにしたが、現在の産業活動に必要不可欠なレアメタルなどの天然資源が少ない国である。これは日本の国土の狭…Read More