キーワード: 企画・特集
「文理協働」と人文・社会科学の「批判性」
No.1229, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1229-12/
2011年3月、筆者は原子力を学ぶ大学院生であった。大学入学時はいわゆる「文系」であったが、学部生の途中から工学部に転じ、大学院では「学際」を掲げるグローバルCOEプログラムが動いていた原子力の世界へと足を踏み入れた。その博士課程も後半に差し掛かろうとする頃、東日本大震災が発生し…Read More
機械安全とCountry Specific Safety Culture
No.1229, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1229-18/
はじめに 原子力安全の基本は安全文化(safety culture)であると国際原子力機関(IAEA)や米国原子力規制委員会(NRC)は明確に定義しているが、原子力技術や安全確保のためのハードウェアは世界共通である一方、それを運用する社会そのものは個別の国情やその国の文化を色濃く…Read More
新興技術の“レスポンシブルな”社会実装のために
No.1229, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1229-24/
はじめに 新型コロナウイルス感染症への対応においても、情報技術を中心に、さまざまなテクノロジーの導入が提案されている。他方で、プライバシーや個人情報保護の問題に加えて、利用できない人への配慮も問題になる。特に、情報技術は他の新興技術に比べて社会実装までの期間が短くなりがちである。…Read More
事故調査の意義と課題
No.1229, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1229-30/
事故調査の意義と制度 事故の再発を防止する上で有効かつ有益な取り組みの一つは、既発事故の原因を分析し、そこから同種事故の再発防止や、別種事故の発生防止に役立つ知見と教訓を得るための事故調査活動である。後述するように、事故調査そのものは19世紀以降行われるようになったが、国際的に常…Read More
次世代ダイナミックマップ DM2.0(協調型自動運転に向けた情報通信プラットフォーム)
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-24/
自動運転の安全性向上のため各車両間でデータ共有 車両周辺を検知するセンサを搭載した安全運転支援システムや自動運転に関する研究開発が活発に行われており、レベル3の自動運転の商用化が間近である。通常は車両に搭載されたカメラやレーダといったセンサが利用されるが、見通しの悪い交差点など車…Read More
自動走行バスの社会実装に向けた取り組み
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-27/
はじめに 適応クルーズコントロール(ACC)、レーンキープアシスト(LKA)に代表される乗用車の自動運転技術は着実に進化している。運転支援という位置づけであるが、SAE(Society of Automotive Engineers) が定める運転の自動化レベル2(自動車の縦制御…Read More
船舶における自動運転実現に向けた技術開発の現状と課題
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-29/
はじめに 自動運航船とは? 自動車分野における自動運転技術の開発や、自動運転技術を搭載したバスや鉄道など他のモビリティと連携したモビリティサービスを提供しようというMaaSに関する取り組みも盛んになってきている。このような自動運転に関する技術開発は、近年、船舶分野においても国内外…Read More
MaaSによるモビリティの新たな展開
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-04/
はじめに 近年の技術革新により、モビリティの世界においても大きな変革が進んできている。自動車産業においては、CASEと呼ばれる100年に一度ともよばれる変革が注目されている。すなわち、Connected(繋がるクルマ)、Autonomous(自動運転)、Share & S…Read More
MaaS(Mobility as a Service)の現状と展望
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-06/
MaaS(Mobility as a Service)とは MaaS(Mobility as a Service)とは、欧州MaaS Allianceによれば「さまざまな種類の輸送サービスが需要に応じて利用できる単一のサービスに統合されたもの」とされている。当行では2018年11…Read More
都市交通を改革するMaaSへの期待
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-10/
都市交通の課題 都市交通の課題は事故削減、環境改善、社会包摂などである 本稿では、都市交通計画の枠組みに基づいて、都市交通の課題を整理した上で、現在注目されているMaaSが、それらを解決し都市交通を変革していく可能性について整理する。 文献(1)にも示されているが、都市交通は都市…Read More
交通不便地域におけるモビリティサービス“Mobility Blend®”
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-12/
名古屋大学COIによる移動イノベーション研究 名古屋大学は、文部科学省/科学技術振興機構(JST)による産学官連携研究プロジェクトであるCOI(Center of Innovation)に採択され、2013年度から9年間の活動を行っている。この名古屋大学COI(以下、名大COI)…Read More
JR東日本が目指すMaaS
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-16/
はじめに 「MaaS」は、最近では新聞紙上でも注釈なしに使われるほど一般化してきた。一方、ヘルシンキをはじめとする欧州モデルを単に日本に持ち込んだとしても、ユーザから賛同を得られるとは考えにくい。 では、「日本のMaaS」とはどのような形になるのだろうか。これを考えるうえで重要な…Read More
自動運転社会の実現に向けた学習型通信システム
No.1228, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1228-21/
研究背景 多種多様なデバイスがネットワークに接続されるIoT(Internet of Things)の普及に伴い、医療・福祉、農業、監視、電力・エネルギー、自動車、ドローン、ロボットなどの様々な分野でネットワークを介した遠隔制御や協調動作する情報サービスの高度化が期待されている(…Read More
座談会:若手が考えるこれからのモノづくり
No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-02/
社会や産業の在り方はスピードを増して変化している中、コロナ禍で世界は不透明さを増している。機械系技術者として、企業・大学でますますの活躍が期待される若手の会メンバーが集まり、今感じている不安や希望を共有し、若手として何ができるか意見を交わした。 参加者(左から): 若手の会 委員…Read More
〈人材育成〉 機械系学部教育のあり方を考える
No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-08/
はじめに 問題点の提示 平成7年制定の科学技術基本法に基づいて、平成8年から始まった我が国の科学技術基本計画は現在、第5期が進行中である。科学技術偏重であったものが、人文科学に係る科学技術の振興やイノベーション創出を基本法に組み込み、[1]持続的な成長と地域社会の自律的発展、[2…Read More
〈人材育成〉モノづくり力強化に向けた人財育成 DXの時代における技術研修
No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-12/
はじめに 「人」が支えるモノづくり 2020年は、業務や研究、学習の進め方や環境の変化を余儀なくされ、多くの人にとって特別に記憶される年になったと思われる。COVID-19 のように、ターニングポイントの直接の引金となるものは明らかであっても、変化・変革はその背後で徐々に蓄積され…Read More
〈機械技術者への期待〉日本の製造業における機械技術者への期待
No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-16/
はじめに 我が国の製造業は、戦後の高度成長時代に、欧米などの先進国から導入した技術を活用し、安い労働力と生産現場での創意工夫によって「安価で品質のよい製品を効率よく大量生産」することで発展してきた。後に韓国、中国、台湾なども日本と同様の方法で先進国に発展し、いまでは日本企業を凌駕…Read More
〈機械技術者への期待〉技術者に期待する資質について
No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-18/
当社の研究開発組織であるRDセンターは、別法人の(株)三浦研究所となった時期があった。同所創設時の代表は、当時当社副社長であった川人 明美氏(本会 元中四国支部長)で、日本機械学会三浦賞の由来でもある当社創業者の三浦 保氏(日本機械遺産No.075 小型貫流ボイラZP型開発者)が…Read More
〈コア技術〉学会をハブとする産学連携とモノづくり
No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-20/
はじめに 産学連携は、国の政策もあり、先端技術開発などで個々の企業、大学間の連携はすでに十分に検討され、その仕組みも構築されている。しかし、工学系の学会は、産学連携に必要なステークホルダがすべて集まっているにもかかわらず、従来の産学連携の枠組みに含まれていない。 一方、我が国の企…Read More
〈コア技術〉車載用電磁比例制御弁の開発と適用
No.1227, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1227-24/
はじめに 電磁比例制御弁の歴史は射出成形機などの産業機械分野では比較的古く1970年代に始まる。その後、小型の比例ソレノイドが開発され、車載用としての適用が始まるのは、1980年代の半ば以降のことである。川崎重工業(株)では、1987年に農業トラクタ用電磁比例制御弁を開発し、量産…Read More