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エレベータの地震対策の一つで,地震感知器との連動によってエレベータをできるだけ早期に最寄階に停止させる運転.これは乗客の安全を図り,機器の損傷を防止することを第一の目的としている.また,いったん最寄階に停止したエレベータは,地震後においては機器に損傷がないかぎり,遅滞なく運転を再開させることが要求される.地震管制運転は,建築基準法上の義務づけはないが,地震時および地震後の二次的な災害防止のためにもその設置が望ましい.なお,東京都建築安全条例では1987(昭和62)年の改正により,5階以上の階に乗場を有するエレベータに,設置を義務づけている.