ユーザ用ツール

サイト用ツール


地震管制運転

earthquake emergency operation

 エレベータの地震対策の一つで,地震感知器との連動によってエレベータをできるだけ早期に最寄階に停止させる運転.これは乗客の安全を図り,機器の損傷を防止することを第一の目的としている.また,いったん最寄階に停止したエレベータは,地震後においては機器に損傷がないかぎり,遅滞なく運転を再開させることが要求される.
 2009年から,主要動(S波)が到達するよりも早く発生する初期微動(P波)を検知するP波感知器による地震時管制運転が標準となった.また,エレベータの安全装置が動作した場合に一旦緊急停止させるが,停止後安全装置が正常状態に復帰したことが確認できた場合には,最寄階まで走行できる閉じ込め時リスタート運転が導入されている.近年では,ロープ類の長尺物が振れて損傷するのを防止し,乗客の閉じ込めや二次被害を抑制するために,長尺物振れ管制運転を高さ120m超えの建築物に設置されるエレベータに導入している.

20/1005147.txt · 最終更新: 2023/02/27 19:52 by tld07