飛行の安定よりも運動性を重視して設計された航空機をさす.従来の多くの航空機は設計要求性能に対して空気力学,機体構造,推進の三つの面から検討され,常に飛行の安定性を優先して設計されている.CCV機は飛行の安定性をある程度犠牲にしても,運動性を高めるため空力,構造,推進とともに操縦制御システムに重点を置いて設計した航空機で,パイロットが操縦しやすい航空機となる.輸送機であれば経済性,安全性の向上がはかれ,戦闘機では戦闘能力の向上が期待できる.実用機としてはアメリカ軍のYF-16機がその第1号となった.