コンピュータを利用してNCデータを自動的に生成することをいい,そのシステムを自動プログラミングシステムと呼ぶ.複雑な形状を加工しようとすると人手ではNCデータの生成に途方もない時間を要するので,NC装置の開発とほぼ同時期に開発に着手され,1955年には代表的なシステムであるAPTの基礎が発表された.人手によってNCデータを直接記述することをマニュアルプログラミングというが,自動プログラミングシステムでの入力は工具経路を記述するのに必要な工作物形状の定義文や工具の記述文,運動文からなるパートプログラムであり,その出力は計算された工具経路(CLデータ)である.得られたCLデータをもとに,使用するNC装置に適合した形式に変換するソフトウェアをポストプロセッサという.APTのほか,著名なシステムにドイツで開発され,加工技術の自動処理を組込んだEXAPTがある.最近では自動プログラミングシステムの機能を高性能のCNC装置に組込み,対話型にしたものが急速に普及しつつある.