ミリング工具を用いて回転する工作物の外周等を加工する加工方法で，断続切削であるため切りくず処理性に優れるとともに，切削温度の上昇が少ないため耐熱合金等の難削材やドライ加工に適している．
そのほか，ミリング工具の回転数を上げることで高速回転不能なアンバランスな被削材に対しても高速加工が可能となる，また一刃あたりの負荷が小さいので，断続旋削が必要な被削材に対しても刃先負荷が大きく変化しないので，チッピングが起こりにくいなどの長所がある．一方で，断続切削であるために切削面がうろこ状になり，さらに工具の刃先振れがあると，そのうろこ状の面が不規則になって見栄えが悪くなるという短所もある．