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フランス人の物理学者クーロン(1736-1806年)が実験的に導いた摩擦法則で,①摩擦力は摩擦面に働く垂直荷重に比例し,みかけの接触面積に依存しない,②動摩擦力はすべり速度に依存しない,③静摩擦力は動摩擦力よりも大きい.ただし③項が除かれることもある.この法則はまた,同じフランス人のアモントン(1663-1705年)が1世紀前に同じ法則を導いていたので,アモントン-クーロンの摩擦法則とも呼ばれる.①項で見かけの接触面積とは投影接触面積であり,摩擦は真実接触面積の大きさに比例することを示す.