デジタルカメラの撮像面に写った画像のコントラスト(エッジ部の明るさや色の変化の急峻さ)は,合焦点のときに最大となる.ぼけた画像(コントラストが低い)から,コントラストが最大になるようにレンズを前後に動かして,焦点を合わせる方式をコントラストFAという.ぼけた画像からは前ピンか後ピンかは,判別できないため,レンズを前後に繰り返し駆動して,合焦点位置を探索することになり,合焦点までに時間遅れが発生する.しかし,専用のFAセンサを必要としないため,小型化,低価格化に有利であり,コンパクトデジカメで,一般的に使用されている.また,後ピン・前ピンが識別できる撮像位相差FAと併用することによって,高速化を実現したハイブリッドFAがミラーレスカメラで,使用され始めている.