被写体に含まれている微細な構成要素が,画像上でどの程度まで再現できるかを表す写真レンズの性能限界を知る評価指標.解像力を調べる方法は,黒と白のしま目が一定割合で細かくなるテストチャート(図形)を用い,定められた撮影倍率でチャートを撮影し,50倍程度に拡大できる顕微境でフィルムを調べ,識別可能なピッチ数を判定する.(ピッチ数=黒と白の縞目が1mm幅内に1組あれば,ピッチ数は1).このとき解像度は〔撮影倍率×チャートのピッチ数〕の逆数で与えられる.撮影倍率が50分の1でピッチ1までを解像していれば,1mmの中に50本の解像力があることになる.最近では,明暗での分解能(解像力)を含めてレンズの性能を知るOTF(optical transfer function)という透過周波数に応じた像のコントラストと位相を求める方法が一般的に使われている.