広義には人間・生物の視覚機能をさして用いられることもある.狭義にはテレビカメラまたは類似の装置を用いて画像データを採取し,ディジタル・計算機処理により自動判断・制御に有用な情報を抽出する処理を意味する.画像から明るさの変化の際立つ点(エッジ点)や明るさの同質な領域を求める処理などを基礎処理として,形状・位置・姿勢の判断,寸法・面積などの計測の判断結果を得ることが多い.一方,立体物に関する判断や実時間の動作制御などに必要な情報の抽出が期待されるが,広く実用にいたるには今後の研究開発に待つ点が多い.