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振動系において,内部摩擦や外部抵抗によるエネルギー損失が,全くないものと理想化された振動を不減衰振動という.このため自由振動の振幅は一定値を保ち,減少することがない.現実に減衰が完全に0の系は考えられないが,工学的には多くの問題が不減衰振動と仮定される.例えば弾性体の固有振動数を求める目的には,不減衰振動とする.しかし強制振動で共振点近傍の応答振幅を求める際には,減衰の効果が重要となる.