多自由度系の運動方程式において,座標の取り方により質量mp,変位xq(p≠q)によって生ずる慣性項\({m_p}{\ddot x_q}\)のことを動連成項という.例えば,直線二自由度振動系でm1がばねk1によってm2に支えられ,さらにm2がk2によって基礎に支えられているとき,k1,k2の振動たわみをx1,x2とすると振動方程式は,\({m_1}{\ddot x_1} + {m_1}{\ddot x_2} + {k_1}{x_1} = 0\)および\({m_2}{\ddot x_2} - {k_1}{x_1} + {k_2}{x_2} = 0\)となる.第一式第二項の存在のためこの振動系は動連成である.