物理量の基本単位として,長さ(メートル,m),時間(秒,s),力(重量キログラム,kgf,kgw,kg;質量1キログラムに作用する重力が1kgw)の3個をとり,これらの誘導単位とあわせて重力単位系あるいは工学(業)単位系と呼ぶ.質量の単位としては力学の第二法則,W=mg(ただしW:重量,m:質量,g:重力の加速度)により,Wkgwの物体の質量は(W/9.80665)kgw s2/mである点を注意する.なおCGS重力単位系では,長さ(cm),時間(s),力(質量1gに作用する重力が1gw)を基本単位とする.これらの単位系は国内外で長らく使用されてきたが,我が国では1973年にSI(国際単位系)の使用が[JIS Z 8203]により制定されたため,以後は重力単位系を廃止しSIで置換えることが推進されている.【重力,SI】