万有引力の特別な場合で,通常は地球重力の値が重量の引力をさし,地上で静止する物体に作用する重力の値が重要である.重力Wは質量mに比例しW=mgが成り立つ.比例定数gを重力の加速度といい,実際に質量mが真空中を自由落下運動するときの加速度である.gの値は地球上ではほぼ一定値をとるが,場所によって多少異なるので,標準値g=9.80665m/s2≒9.8m/s2を慣用する.gには地球の自転運動や他の天体の影響なども加算されるが,0.35%を超えないといわれる.なお,この用語は広く宇宙間の万有引力の意味に使うこともある.