同一設計の二流路を1個のロータおよび車室のスパン中央に関し対称に配置したタービン.タービン大出力化過程で,まず低圧段を複流化し更にそれを2個,3個と増す.次いで中圧段更に高圧段を複流化する.例:事業用火力,原子力発電タービンの低,中,高圧段.利点:同一設計流路による出力増大.軸推力の平衡.複流化の必然性:体積流量増大過程で材料強度と遠心力の関係上,翼長とロータ径の限界に達する.この時,まず①タービンの多流化を進め,低圧段の四ないし六分流を限度として,②発電機多極化による回転数低減に切換えるのが,建設費上合理的.