目次
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タービンで膨張途中の一部蒸気を抽気し,その蒸気を工場の作業用蒸気や,地域への熱供給として利用するタービン.製紙工場や化学プラントなどで,電力とともに作業用蒸気を必要とし,蒸気量が電力に比べて比較的少ない場合に都合がよい.ランキンサイクルの熱損失の大部分は,復水器で冷却水に放出される潜熱が占めるが,抽気タービンでは,抽気の分だけ復水器に捨てられる熱量が少なくなるため,ボイラで供給された熱エネルギーの利用率が高まる.