車室とノズル室の全周均一暖機および極力高い高圧初段出口蒸気温度実現のため採用する蒸気タービン起動法.特に,起動時ロータ初期温度の高いDSS,WSS運用の事業用火力発電に好適.初期負荷(定格の7~10%)までは,全蒸気加減弁を全開し,主蒸気止め弁内臓の小弁の絞りで蒸気量を制御する.小弁全開後の負荷上昇 方法:①定圧運転火力ではコンバインド・ガバニングに切替,はじめ低・中間負荷帯では約半数の蒸気加減弁により絞り調速,あと高負荷帯では残りの弁でノズル締切調速.②複合変圧運転火力では,はじめ低・中間負荷帯では約半数の蒸気加減弁を全開しボイラで主蒸気圧力を制御して変圧運転,あと高負荷帯では残りの弁でノズル締切調速して定圧運転.③変圧運転火力では全負荷帯で全数の蒸気加減弁をほぼ全開に保ちボイラによる主蒸気圧力制御で変圧運転.