流体機械の性能が仕様を満足していることの確認や研究のために行う試験をいう.水力機械では効率とキャビテーション特性を検証する効率試験,キャビテーション試験がおもな項目である.また,実物の性能を検証する目的で機械を現地に据付けた後行う性能試験は現地試験というが,現地試験が難しい場合は実物と相似な小形の模型を製作して模型試験が行われる.
タービンでは蒸気タービン受渡試験の一項目.熱的性能が保証値を満足していることを確認するのが目的.純復水タービンや背圧タービンの性能は蒸気消費率(kg/s/kW)(単位出力当たりの主蒸気流量)で定義し試験する.再熱再生タービンのように複雑な場合,タービン性能を単なる膨脹効率とせず,熱サイクル効率も含めタービン室熱消費率(kJ/kWs)(単位出力当たりのタービン室への正味入熱)で定義し試験する.