公式表現では衝動段のみで構成されるタービン.今日では,いわゆる衝動段も,動翼プロフィル損失低減のためかなりの反動度を与えられており,段の反動度rm≒30%とすることも珍しくない.特に,長翼を使う低圧段は衝動タービンにおいてもrm≒50%で,実質上反動段である.衝動タービンとは,おもに反動度の比較的低い段からなる,段数の比較的少ないタービンというべきだろう.伝統的特徴は,仕切板と円板形翼車という構造面(固定翼内径端内部漏えい損失低減のため採用される)に残り,その上に最適設計がはかられている.→衝動段,反動段.