起動時に現れる各種の過渡的状態値が,制限値を超えない範囲で可能な限り短時間で起動することをいう.
ボイラ起動時の制限項目
・缶水温度上昇率
・過熱器管・再熱器管温度上昇
蒸気タービン起動時の制限項目
・ロータ・ケーシングとの伸び差
・蒸気温度上昇率
・ケーシング内・外面温度差
・主蒸気温度・再熱蒸気温度温度差
・ロータの偏心量,および,起動中の振動値
・排気室温度
ガスタービン
・燃焼状態および温度(排ガス温度)
・ロータの偏心量および起動中の振動値
・サージング防止
急速起動は通常の起動に比べて,各機器の寿命消費率が大きいため緊急時以外は行わない.一般に発電用大型機器は寿命消費率により管理されている.(→温態起動,冷態起動)