ターボ機械などでは,回転軸の曲げ固有振動数と回転速度が一致すると,ふれまわりの振幅が増加し,危険な状態になる場合がある.この回転速度を曲げ危険速度という.危険速度におけるふれまわりの振幅は軸受および軸受の指示構造物の振動減衰能が十分大きければ危険な値にいたらない.また回転軸に内部摩擦があると危険速度より高い回転速度で軸系が不安定になる場合がある.曲げ危険速度のほかにピストンエンジンなどで軸系のねじり固有振動数と爆発の周期とが一致すると激しい振動が生ずることがある.これをねじり危険速度という.その振幅を低減するには振り子ダンパなどを用いる.