黒体からの単色の熱放射(黒体射出能)を表す式として,1901年にM.Plankが提唱した.黒体の放射スペクトルの実測値とよく一致する.量子論の発展への端緒となった.黒体射出能\({E_{b\nu }}\left( {T,\nu } \right)\)は,次式のように温度と周波数の関数で表される.\[{E_{b\nu }}\left( {T,\nu } \right) = \frac{{2\pi h{\nu ^3}{n^2}}}{{c_0^2\left[ {{e^{h\nu /kT}} - 1} \right]}} = {E_{b\nu }}\left( {T,\lambda } \right) = \frac{{2\pi hc_0^2}}{{{n^2}{\lambda ^5}\left( {{e^{h{c_0}}}/n\lambda kT - 1} \right)}}\]ここで,νは周波数,λは波長,c0は光の速度(真空),nは黒体を囲っている媒体の屈折率,kはボルツマン定数(=1.3806×10-23J/K),hはプランク定数(=6.626×10-34Js).