物体の電気抵抗が温度によって変わることを利用した温度計.温度と電気抵抗との関係が分かっていれば,抵抗を測定することにより温度を知ることができる.それで,電気抵抗温度計とも呼ぶ.電気抵抗の測定は,熱の測定に比較して容易であり,精度を高くすることができる.白金線を用いた場合には,0.1mkの分解能で温度測定ができる.また抵抗測定が容易であることから,遠隔測定や自動制御,自動記録に適しているので,実用上重要な温度計として広く用いられている.測温抵抗体には,白金,銅,ニッケルなどの金属線およびサーミスタと呼ばれる半導体が用いられている.