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沸騰曲線における熱流束の極小値であり,一般にこの条件は遷移沸騰と膜沸騰との境界を定め,安定な膜沸騰が現れる下限界に相当する.膜沸騰下限界ともいう.鋼材の冷却のように膜沸騰域から始まる冷却では,極小熱流束状態を過ぎると冷却速度が急増する.この点をクエンチ点と呼ぶが,極小熱流束はクエンチ点の目安を与えるため,液体の沸騰を利用した冷却では,冷却時間を制御するうえで重要である.また,ライデンフロスト現象におけるライデンフロスト温度も,極小熱流束点温度やクエンチ温度と類似の範ちゅうに属する.