気液二相流の流動様式の一つで,連続相である液相中に気相が小気泡として分散した流れ.気泡-気泡,気泡-乱流渦,気泡-流路壁間の相互作用および気泡サイズ・形状によって気泡流の流れの様相が異なる.ボイド率が数%~5%程度以上になると,小気泡が合体して笠状気泡を形成する.この流れをチャーン乱流気泡流という.さらにボイド率が30%程度になると砲弾型の気泡が出現し,スラグ流に遷移する.スラグ流へ移行する過程で小気泡のクラスタ化が見られる場合もある.液流速や流路形状によっては安定なスラグ流が形成されず,チャーン流に遷移する場合もある.工業的には酒類の発酵,エアレーション,オイルフェンス等に利用されている.