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気液二相流において気相流量を増すと,液相は壁面近傍に押しやられ,流路壁面上を液膜状となって流れ,気相は流路中央部(コア部)を流れる.一般にコア部を高速で流れる気流によって液膜の一部がちぎれて液滴,となって気流中に飛散する.このような流れを環状流といい,特に気流中の液滴が多い流れを環状噴霧流という.液膜中に気泡を含む場合や,コアの気流中に多量の群状の液滴や液塊を含む場合(ウイスピーアニュラ流という)もある.水平流路では液膜厚さは一様でなく,流路底部の液膜が厚くなる.一般に環状流の液膜は薄いため,液膜による強制対流熱伝達は通常の単相熱伝達に比べ良好である.