圧力を縦軸,体積を横軸にとった座標系により,状態変化における圧力と体積の関係を示した図.p-V線図ともいう.準静的変化の場合に限り変化の途中の圧力が確定し,線図は系の状態の変化を示す.系から周囲への仕事は,状態変化の曲線と横軸の間の面積に等しい.サイクルの場合の系から周囲への仕事は,サイクルが図上で時計方向に推移すれば,状態変化の曲線が作る面積に等しい.反時計方向に推移すれば,その面積に負号を付したものに等しい.非静的変化の場合には上述のような明確な対応はなく,変化の曲線は系の平均的な圧力を示すか,単に変化の方向を示すに過ぎない.