せん断応力τがある降伏応力τyを超えたときに流動がはじまるいわゆる塑性流体の一種で,構成方程式は\(\tau = {\tau _y} + {\mu _B}D\)で表される(D:ずり速度,μB:塑性粘度).粘土,アスファルト,ペイント,スラリーなどがこれに属する.管内流では,せん断応力が降伏応力に満たない管中央の領域で,流体が一体となって運動するせん(栓)が現れる.流れの相似則の成立には,ニュートン流体の場合と同様にストローハル数Sとレイノルズ数Reに加えてビンガム数\({N_B} = {\tau _y}L/{\mu _B}U\)を一致させる必要がある(L:代表長さ,U:代表速度).