せん断応力がずり速度だけでなく,弾性体のようにひずみにも依存する流体で,構成方程式は一般に複雑な非線形の式で表される.ほとんどの高分子物質の融液と溶液,生体液などがこれに属する.はねもどり現象,ワイゼンベルグ効果,バラス効果など純粘性流体では見られない特異な現象が現れる.自由表面のない定常等温流れが相似になるには,レイノルズ数Re∝[慣性力]/[粘性力],ワイゼンベルグ数Nw∝[弾性力]/[粘性力],デボラ数ND∝[緩和時間]/[流れの代表時間]およびいくつかの物質定数が等しくなければならない.