管内に充満して流れている流体の速度を急変させたとき,今までの運動を続けようとする慣性の法則に準じた運動エネルギーは圧力エネルギーに変換され,管系全体に圧力変化を及ぼし,水撃作用ともいう.流速を減じた場合は,その動作をした所より上流側に圧力上昇という波の形で伝搬され,下流側には圧力降下が生じる.また,流速を増加させた場合は,その動作をした所より上流側に圧力降下という波の形で伝搬され,下流側には圧力上昇が生じる.この現象の解析法には,剛性理論と弾性理論があり,最近は電算機により比較的容易に弾性理論による解析ができる.