溶接により接合された継手で,その接合形式により図に示すような突合せ継手,かど継手,T継手,重ね継手およびへり継手に大別される.また溶接部の形状により,グルーブ溶接,すみ肉溶接,フレア溶接,プラグ溶接,スロット溶接などに分けられる.グルーブ溶接の場合,溶接法と板厚によって接合面に適当な形状の開先(グルーブ)を付ける.そして接合面を完全に溶融したものを完全溶込み溶接,完全に溶かし込まない場合を部分溶込み溶接という.すみ肉溶接においては図のように荷重方向と溶接線方向により前面すみ肉溶接,側面すみ肉溶接,斜方すみ肉溶接とに分けられている.母材の強度より低い強度となるものを軽すみ肉溶接という.重ね継手を作るための溶接を総称して重ね溶接と呼ぶ.またスポット溶接を連続的に重ねたステッチ溶接,スタッドと加工物の間にアークを発生させて適当な温度になったときに両者を密着させて接合するスタッド溶接などもある.