セラミックスや黒鉛,ダイヤモンドなどは一般的な溶融ろうに対してぬれが悪く,ろう付けが困難である.この場合,ろう中にTi,Zrなどの活性金属を添加しておくと,それらが接合母材表面で富化し,あるいは母材と反応してぬれ性が改善され,ろう付けが可能となる.この接合方法を活性金属法と呼ぶ.活性金属ろうとしては,Cu-Ag系,Cu-Au系,Cu-Ni系,Au-Ni系等にTi,Zrを添加したものが提唱されている.セラミック表面をメタライジング(金属化)した後にろう付けする方法に対し,活性金属法では直接セラミックスのろう付けが行える.