応力テンソルσijのスカラ関数\({W_c}\left( {{\sigma _{ij}}} \right)\)があり,\({{\sigma _{ij}}}\)に対応するひずみテンソル\({\varepsilon _{ij}}\)が\[{\varepsilon _{ij}} = \frac{{\partial {W_c}}}{{\partial {\sigma _{ij}}}}\]のように導かれるとき,スカラ関数\({W_c}\)を補足ひずみエネルギー関数という.このような関数\({W_c}\)は,少なくとも二つの場合が存在する.すなわち,可逆な断熱過程と可逆な等温過程に対しては,\({W_c}\)はそれぞれギブスの自由エンタルピーならびにエンタルピーの符号を変えたものによって与えられる.単位質量あたりの補足エネルギー関数は,補足エネルギー関数と呼ばれることもある.【ひずみエネルギー関数】