衝撃荷重や高速き裂進展のように物体の慣性力の影響がある場合に対して定義された応力拡大係数.き裂が静止している場合には,き裂先端の特異応力場は,応力拡大係数が時間に依存する点を除けば,静的な場合と同一である.き裂が高速で進展する場合には,同様に\(1/\sqrt r \)の特異性を持つものの,き裂先端の周方向の応力分布はき裂進展速度に依存したものとなる.これがき裂が高速で分岐する要因であると考えられている.
07/1009081.txt · 最終更新: 2017/07/19 08:48 by 127.0.0.1