科学技術の著しい進歩に伴い研究目標が大型化,高度化して活用資源(人材,設備,資金,情報,時間)の増大,グローバル化が進み,一般に一国で実施できる程のプロジェクトを巨大技術,または巨大科学と総称する.一方,一国のみでは対応が困難であり,先進国間の国際協力が不可欠で,成果が人類共通の知的財産として,未来に対する新たな可能性を開拓する巨大技術はメガサイエンスと呼ばれ,世界の英知を結集することが大切で,日本は先進国の一員として貢献すべきである.しかしその際は研究者の意見を尊重し,ほかの研究開発を圧迫しないように,計画的な資源配分の配慮が必要である.