電気油圧サーボ弁で油圧シリンダへ供給する作動油の流量を制御して,上下ロール間隔を設定する圧延機の総称.日本では1968年に,このタイプの第一号機が実用化され,以降冷延,熱延の板圧延,厚板圧延,パイプ圧延など,その適用範囲を拡大してきた.当初は,サーボ弁としてノズルフラッパ型サーボ弁を使用していたが,その後日本では,各ミルメーカが独自に開発した直動型サーボ弁を使うことにより,作動油の汚染に強く,かつ,より高応答の油圧ミルが実用化された.油圧ミルにより,それ以前の電動ミルよりはるかに高い板厚精度が得られるようになった.