通常,音波の伝ぱに伴って音圧振幅の極大点と極小点は空間内を移動する.しかし,同一周波数の逆方向に伝ぱする音波が重ね合さったときは,音圧振幅の極大点と極小点はλ/4の間隔で交互に空間の固定位置に配され動かない.これを定在波と称する.例えば,x方向に伝ぱする振幅A,角周波数ωの平面波が完全反射面からの反射波と重なったときの合成波は\[A\sin \left( {\omega t - kx} \right) + A\sin \left( {\omega t + kx} \right) = 2A\cos \left( {kx} \right)\sin \left( {\omega t} \right)\]となり,振幅はxのみの関数となる.ここにk=ω/cであり,cは音速を示す.