階調を持った画像に対して白と黒だけの二階調に分ける処理を行うことがあるが,その際の基準となる濃度のことをしきい値と呼ぶ.このような画像処理のことを二値化あるいはしきい値処理と呼ぶ.また,この処理によってできる画像のことを二値画像と呼ぶ.
音は周波数によって聴こえはじめる音圧レベルに差がある.聴覚正常な人間の聴覚の可聴周波数範囲は20~2万Hzといわれるが,低周波数域と高周波数域は中間の周波数帯域(数百~数kHz)より聴こえが悪くより多くのエネルギーを入れてやらないと聴こえない.この各周波数帯域におけるちょうど聴こえはじめる音圧を聴覚の静寂時のしきい値という(最小可聴音圧).また,ほかの周波数の音が鳴っていたり雑音が存在しているときにある周波数の音を鳴らした際にはマスキング効果が生じて,その音を静寂時のしきい値よりレベルを上げてやらないと聴こえはじめない.すなわち,マスキング音の存在によりしきい値(最小可聴音圧)は上昇する.