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生体関節の優れた低摩擦・低摩耗性は,単一の潤滑モードだけによるのではなく,作動条件の過酷度に応じて各種の潤滑機構が協調的に機能する多モード適応潤滑機構により実現されていると考えられる.歩行などの日常運動では,軟骨の弾性変形効果と関節液の粘性効果に基づく弾性流体潤滑作用が主体的に機能するが,立脚期の高荷重時や長期静止からの運動開始時,関節液粘度低下時など,極薄膜状態となりうる過酷な条件下では,滲出(しんしゅつ)潤滑や境界潤滑・ゲル膜潤滑などの補足的潤滑機構が協調作用するとみなされる.