科学技術計算を目的として，特に高速演算性能を追求したコンピュータ．大きく分けて，ベクトル型スーパコンピュータと（超）並列型スーパコンピュータに分けられる．ベクトル型スーパコンピュータは，大型はん用コンピュータを基にベクトル演算器を付加することにより，同じ処理を多数のデータに対して行う部分を流れ作業的に処理することにより高速性能を得る．一方，並列型スーパコンピュータは，はん用マイクロプロセッサ100～10000個を高速な通信路で接続することによって，演算処理を並列に行うことにより，全体として高速性能を得る．以前は，ベクトル型スーパコンピュータのことだけをさして，スーパコンピュータと呼んでいたが，最近では，急速に並列型スーパコンピュータが普及したことから，ベクトル型と並列型の両者に対してスーパコンピュータと呼ぶ．