実構造物の製作に先立って,構造要素間の干渉の有無,機能性,整備性の確認などのため,試作される実構造物と同寸法の実大模型.航空機の場合には操舵面を含む操縦系統などの搭載機器,配線,配管の配置,コックピットのデザイン,客室のレイアウト,貨物室のレイアウトなどの目的で製作される.最近,コンピュータ・グラフィックス技術の進歩にバーチャル・リアリティ技術が加わって,設計用CADからただちにCRT上に三次元図面が描けるようになってきたために,顧客の直感に訴える客室レイアウト用も含めてモックアップの一部は不要になっていくすう勢にある.