フレーム,ビームなどを船の縦方向に配置する構造.すなわち船底および甲板に大型の縦けたを縦通させ,その中間には狭い間隔で形鋼を縦方向に配置する.この構造は縦強度に強いので,船体重量も軽減され有利であるが,建造にてまがかかり,特に船首尾部の構造が難しいばかりでなく,倉内には大きな縦けたや横けたが突出ているので,普通の貨物の積載には不利である.しかし油タンカーのように液体貨物ではさほど邪魔にならず,むしろ縦強度と油密の関係から最適の構造といえる.