船尾材から船尾隔壁までの区画を貫通するプロペラ軸を保護する管で水密構造となっている.小型船では鋳鉄または鋳鋼製,中大型船では,スターンフレームに鋼板製のチューブを溶接で継いだ構造の中空円筒形である.内面に船尾管ブッシュを装着し,プロペラ軸とのすきまに船尾管軸受としてホワイトメタルをはめ込む.内部には軸受の潤滑用に潤滑油を充満させる.また船尾管の前後端には油が船内外に漏れたり,船外から海水が進入するのを防止するため,船尾管シール装置が設けられている.